第4章 新しい恋と愛……?
私が降りる駅を一緒に降りて少し歩いて気づく。
『あ、でも、遅くならない帰り?部活あって疲れてるんじゃ…。』
心配してそう聞くと、一静はこう答えた。
「平気、平気。電車には間に合うようにするし、夜海が困ってるなら、疲れとかどうってことないって。」
『そう…ありがと。』
本当いい人というか、大人っぽいというか、安心できるし、つい甘えてしまう。
『あ、そこだよ私ん家。』
家が見えて指をさす。
「へぇー結構キレイ家住んでんな。新築?」
家の前に着くと、感心したように言う。
『えーと…私が高校に入った頃に建て直したんだ。だからだいたい建って2年ぐらいかな。』
「いいな、俺ん家マンションだから、一軒家の新築とか羨ましい。」
『一静ってマンションに住んでるんだ。』
「まぁな。今度遊びに来る?」
『いいの?』
「当たり前だろ。いつでもおいで。」
そんな、話をしていた時だった。
「……夜海……?」