第4章 新しい恋と愛……?
「今日、なんかあった?」
その日の帰り道だった。
いつも通り、コンビニで待ち合わせをして、一静と帰っていたら、途中でそう聞かれた。
『えっ!?』
「朝から元気ないように見えたから。」
『そ、そんな事。』
「わかるよ。夜海の様子がおかしいことぐらい、すぐにわかる。」
『…一静…。』
一静の前ではいつも通りいたはずなのに、やっぱりよく見てくれているんだなって思った。
「俺で良ければ話聞くけど。」
『あ、ありがとう。…じゃあどっかのカフェに……。』
今までいろいろ相談にも乗ってくれていたこともあって、
落ち着いて、話そうと思い、そう言いかけた。
「それもいいけどさ、たまには夜海の家、入れさせて?」
『え!?』
想像しなかったことを言われ、びっくりして一静の方を向いた。
「心配しなくても、いやらしいことはしないから。単に彼女の家に入ってみたいっていう彼氏なりの好奇心。」
一静はポンポンと私の頭を撫でた。
『そ、そういうことなら…。ちょうど家に誰もいないし。』
その言葉は凄く信用できて、私は自分の家に招待することになった。
家に男子を入れるなんて、貴大以外いなかったから、少し緊張もした。