第4章 新しい恋と愛……?
その日から数日たった日のことだった。
朝、駅のホームに行った時、スマホをチェックしていて、前を見てなかったせいで、ドンッと前にいた人にぶつかってしまった。
『あ、すいません!!』
「いや、こちらこそ……って夜海…。」
『…貴大…!』
それは貴大で、私は驚いて、名前を声に出して言ってしまった。
「大丈夫か?」
『う、うん。』
「なんか、話すの久しぶりだな。」
本当久しぶりな気がする。
バレンタインの日からお互い気まずいせいか、挨拶とか軽く返事をする程度しか会話をして無かった。
『そーだね。……この間は本当ごめんね。優しいのは貴大のいい所なのに。』
「気にすんなって言ったろ?風邪ひいてたんだし、俺もお前の気持ち知らないで余計な事言ったし。」
『ありがとう。』
久しぶり過ぎて少し緊張していたけど、貴大はいつも通りで、相変わらず優しく、少しほっとした。
それから、電車が来て、中に乗り込むと座ってまたいろいろ話した。
まるで、少し前の私達みたいに。
『彼女さんとどう?上手くいってる?』
「え、あぁ…まぁーな。」
『そう、それならよかった。貴大意外と鈍いところとかあるからね。彼女さんに嫌われてないか心配したよ。』
「はぁ?お前が言うなよ!夜海の方が鈍感だろいろいろと!」
『な、貴大ほどじゃないもん!!ってかいろいろって何?!』
お互い顔を見合わせて言い張ると、それがなんだか、面白くて、楽しくて、懐かしくて、笑いっあってしまった。
やっと、貴大と元の関係に戻れた気がした。
あの時はあんな事言ったけど、やっぱり貴大と笑っていたいな。