第4章 新しい恋と愛……?
※夜海
家に帰ると由紀から電話がきた。
〈夜海、チョコタルトすごく美味しかったよー♪〉
『そう?良かったー!』
〈あの後、帰ったんでしょ?松川と。〉
『……うん。…あ、でもただ話しながら帰っただけだよ?』
〈わかってるって!初彼氏とそんないろんなとこ行けないし、できないもんね夜海は。〉
『ちょ、それどういう意味?』
〈うそうそ、冗談だって!〉
由紀は私が今まで男子と付き合ったことがないからって小馬鹿にする。
自分だって似たようなもんなのに。
『もー……。でもね、ちょっと緊張したけど楽しかった。』
〈……そっか。〉
たったその一言に少し違和感を感じた。
『由紀?』
〈夜海、松川と付き合えのは私的には嬉しいことだけど、花巻と仲直りしなくていいの?〉
『…仲直りってケンカとかしてないよ。』
〈そうだよね、ごめん。でも今まで仲のよかったのにこんな……。〉
『ありがと。』
〈へ?〉
『心配してくれてるんでしょ?
…でも私は大丈夫だよ。…それに貴大には彼女いてさ、その子は貴大と他の女子と仲良くしてるのがいやだから、貴大もその子のために私と距離を置いてるだと思う。……貴大結構優しいから!』
〈………。〉
『だからさ、別にケンカとか気まずくて話してないとかじゃないから、心配してないで!』
〈わかった。夜海がそういうならそれを信じる!〉
そう言って電話は切れた。
由紀の気持ちは凄く伝わった。
私と貴大の仲を心配してくれて、嬉しい半分、本当は貴大と前みたいに話せないことが不安で仕方ないことを言えなかったことを謝りたいと思った。