第4章 新しい恋と愛……?
「あ!貴大くんっ!」
待ち合わせの場所に着いてレミちゃんの顔を見て、俺は心を切り替えた。
せっかくできた彼女。
可愛い子だし、ちょっとワガママなところだって、そんな苦ではない。
ちゃんと大事にしないとと思うようにした。
「ごめんな、ちょっと遅れた。」
「ううん!絶対平気だよ!そうだ、はい!これ、バレンタインチョコ♡」
「おっ、サンキュー!」
「手作りなんだ!食べてもらっていい?」
「え?いいの?ここで開けて。」
「うん!」
綺麗にラッピングされた箱を開けると中にはチョコクリームの入ったシュークリームが2つあった。
「え、シュークリームじゃん!」
「うん、貴大くんシュークリーム好きだって言ってたから頑張って焼いてみたの!」
「凄いじゃん…じゃあいただきます!」
「どお?」
「スゲー美味い!ありがとうレミちゃん!」
「よかった!………じゃあさお礼ちょうだい?」
「お礼?」
「うん、……あのね、……キス………して欲しいんだ。」
「…え?」
「ダメかな?」
一瞬夜海の顔が頭に浮かんだ。
けど、俺は目の前にいる彼女のことを思い出し、振り切る。
「……いや、……いいよ。」
それに、バレンタインの夜。
俺は初めてキスをした。