• テキストサイズ

[HQ]SweetDrop

第3章 雨


※花巻

「なんだよお前ら喧嘩でもしてるのか?」

俺と夜海の会話や雰囲気に違和感があったのか、岩泉が聞いてきた。

「は?別にそんなんじゃねーよ。」

まぁ、喧嘩はしてねぇけど、どうにも話しにくい…。
レミちゃんとの約束もあるし。


「岩ちゃん、今頃気づいたのー?マッキーは今、恋のお悩み中なんだよー。相変わらず鈍いねー!」

「あぁ!?うっせーな!!
……とにかく、部活には影響だすなよ?」

「だから、ちげーって!」

そこに、及川が余計なことを言って、ややこしくする。
極力、夜海の事でコイツらを巻き込みたくないんだかな。


早く教室に行きてぇと思っていると、呆れ気味に松川が登校してきた。

「朝から騒がしいな。もう少し静かにできねー?」

「まっつんおはよー!一足遅かったねー。」

「え?何が?」

「さっき、夜海ちゃんと由紀ちゃんからチョコ貰ってたんだよ!」

「義理だけどな。」

「付け加えなくていいから!」

「別に、今じゃないと貰えないわけじゃねーだろ。まだ朝だしな。」

「まっつん余裕だねー!」

「去年もお前らと一緒に貰ったからな。」


あの日から松川が夜海とどうなったかは知らない。
気にはなってるけど、聞くのも聞きづらい。

/ 116ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp