第3章 雨
その日の昼休み。
『由紀、あのね、私決めたよバレンタインに渡す相手。』
私はそう由紀に告げた。
「え?!ホントに?」
『うん。あ、もちろん由紀にも美術部やバレー部の皆にも渡すけど、ちゃんと本命として渡して返事する事した。』
「え、それって……。」
それを聞いて由紀は驚いて少しだけ寂しそうな顔をした。
けれど、私が自分で決めたことならと"頑張って"って言ってくれた。
昨日、いっぱい考えた。
中途半端はきっと失礼だし、自分のためにもしっかり考えて、答えを出した。
あとはバレンタインの日を待つだけ。