第3章 雨
「夜海ーー!」
『うわっ!?』
風邪が治って登校したら由紀が飛びついてきた。
「もう、心配したよー2日も休んじゃうし…。」
『ゴメンゴメン、もう大丈夫だから。』
「良かった。あ、休んで多分のノート後で見せるね!」
由紀はホッとして私から離れた。
『ありがと、由紀』
と、そこに……
「お前ら、本当仲良いよな。」
『及川、岩泉。』
2人が一緒にやって来た。
「おはようー夜海ちゃん、由紀ちゃん。」
及川はヒラヒラと手を振って相変わらずの爽やかスマイルをしていて、隣にいる岩泉はそれを見て少々のイラつきを醸し出していた。
「おはよー。」
「もう、風邪治ったの?」
『うん、平気。』
「気を付けろよ、俺ら一応春から3年で、受験とかあるんだから。」
『あはは、そうだね。』
岩泉に言われて改めて反省した。