• テキストサイズ

[HQ]SweetDrop

第3章 雨


次の日、結局私は学校に行けるほど回復せず、休んだ。

午後には由紀からも松川からも連絡が来た。
それが凄くうれしくて、元気が出た気がする。


「夜海ー。明日は学校行けそう?」

今日のお昼頃に出張に行っていた母さんが帰っていて、下に降りると家事をしながらそう聞いてきた。


『うん、熱も下がったし、喉も痛くなくなったから。』

「そう。ならいいわ。
まったく、びっくりしたわよ、帰ったら家で寝てるんだもんの。しかも昨日も休んだとか。」

『あはは、ごめん。』

それなりに心配かけてしまったことを謝る。
だけど、雨の中走って帰ったのは黙っていた。
言ったら絶対怒られると思う。



「そうそう、この前に貴大くん会ったのよ。私、最近全然会わなかったからびっくりしちゃったわ。
背も高くて、大人っぽくなって。」

不意に貴大の名前を聞いてビクッとした。

『そーだね。』

「なーに?あなた達喧嘩でもしてるの?あんなに仲良かったのに。」

『別に喧嘩なんてしてないよ。大丈夫だって。』

「そぉ?」

昔から貴大家とは親同時も仲が良い。
私達かよく一緒に登校してることも知っているらしく、気にしてるみたいだった。

/ 116ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp