第2章 待っているだけじゃ始まらない恋
※花巻
夜海と別れた後、俺は待ち合わせの場所に向かった。
「あ、貴大くーん!」
「ごめん、待った?」
レミちゃんはふわふわ髪を揺らして嬉しそうに手を振っていた。
「全然っ!それより思ったより早く会えて嬉しいー!」
「今日は体調悪いやつ多くてさ、早く終わったんだ。」
レミちゃんとは俺が部活終わったら連絡するようにしといて、そこから場所とか時間とか決めて会うことにしていた。
「そーなんだね、大変だね。」
「レミちゃんは大丈夫?風邪とか引いてない?」
「平気だよ!それより、早く行こ?」
「そーだな!」
そう言って、俺達は手を繋いで歩き出した。