第2章 待っているだけじゃ始まらない恋
※花巻
ずっと、幼馴染みの夜海の事が好きだった。
何年も何年も前からずっと。
明るくて、誰とでも仲良くなれるコミ力持ってて、笑った顔がスゲー好き。
試合になると絶対応援に来てくれて、それがめっちゃ力をくれる。
あと、あいつが描く絵も好き。
本人には言ったことねーけど。
いつか、ちゃんと告ろうと思っていたけど、時間が経つにつれ言うタイミングをどんどん伸ばしていた。
そんなある時から、よく試合を見に来てくれる子がいた。
名前は七瀬レミ。
応援ついでに、差し入れとかで手作りのお菓子とか、くれる子だった。
外見は小柄でふわふわしてて、女子力が高そうでモテそうなイメージだった。
俺も男だしそんな子に差し入れとか応援されたら嬉しくないわけがない。
それから1年ぐらいたった昨日。
丁度俺の誕生日の前日に練習を終えて帰り際にその子は校門のところで待っていた。
そして、ずっと好きだったから付き合って欲しいと告られた。
その時俺は別に夜海を好きじゃ無くなったわけではないけど、"実年齢=彼女いない歴"という肩書きに嫌気を指していて、つい勢いで付き合うことにしてしまった。