第2章 待っているだけじゃ始まらない恋

家に帰った私は、未だに思考回路が追いつかないでいた。


大好きだった人に告白もせずにフラれて、ずっと好きだったと言う人に告白された。
それが同じ日にあったのだから、混乱するに決まってる。


悲しいような、嬉しいような、驚きや迷いで他のことなんて考えられない状況だった。


ただでさえ明日貴大に会うのもどうしていいかわからないのに、松川ともどんな顔でどんな話をすればいいかわかんなくなっていた。


いろいろあって疲れているはずなのに、なかなか寝付かれないでいた。