第2章 待っているだけじゃ始まらない恋
そして、1月27日
まだ寒いということで松川と相談して良さげなマフラーを買った。
それをいつも持ち歩いているカバンとは別のトートバッグに入れて学校に向かった。
いつも同じ道なのに、今日は足が重い。
緊張のせいでちゃんと眠れなかったし、本当こんなんで告白なんて出来るのかな?
「あ、夜海おはよ。」
そう思っていると朝練を終えた貴大と教室の前であった。
『お、おはよう』
「なんか、顔色悪くねぇ?大丈夫か?」
変に緊張してるせいで貴大にいつもと違うことに早速バレた。
『へ、平気だよ!寝不足なだけ!……貴大はなんか機嫌いいね何かあったの?』
「まぁーな!後で教えてやるから、今日帰ったら俺ん家に集合な!」
まさか、貴大の方から誘ってくれるなんて……。
しかも、貴大の家ってことは2人っきりって事だよね。
学校だと誰かに見られたら恥ずかしいし、丁度良かったかも。
『わ、わかった!私も話したいことあるし。』
貴大の家は親同士も仲良いせいか、昔からよく出入りしていて、いつもなら何の緊張も無く行っていたはずなのに、今日はまだ朝だというのに緊張で心臓が張り裂けそうだ。