• テキストサイズ

[HQ]SweetDrop

第2章 待っているだけじゃ始まらない恋


「あれ?無自覚?それとも気づかれてないとか?」

『いや、っていうか、本当何で松川が知ってるの!?私、話したっけ?!』


注意されたばかりなので、小声で慌てて聞く。


「あー自覚はある方ね。
いや、普段のお前見てれば分かるって。」

『うぅっ…。マジで?』

松川にそう言われ、恥ずかしくなる。
そんなに私わかりやすい行動とかしてたっけな……。


「マジで。で、どうなの?告らないの?」

『んーー……。告りたいんだけど、もう貴大とは長い付き合いだからなんか言いにくくて。』

初めて、こんなこと相談する。
ずっと誰にも話さなかったから。


「もし、フラれて今の関係が壊れるのが怖いとか?」

『かなー。』

「でも好きなんだろ?お前ら仲いいんだから確率は高いんじゃねーの?」

『そーなんだけど。100%じゃないじゃん。』

「告白に100%なんてねーよ。みんな勇気振り絞って告って、付き合ったりフラれたりしんてんだから。」

『そうだよねー。……待ってるだけじゃダメだよねー。』

最初はなんで知ってるのかとビックリしていたけど、話しているうちに気持ちが楽になった。
ホントはずっと誰かに相談したかったのかもしれない。

その相手が松川で本当良かったって思った。



「だろ?相談なら俺が乗ってやるし。頑張ってみれば?丁度今月末は花巻の誕生日だし。」

その提案に私はついに告ることを決断した。


『うん、前向きに考えてみる。
…ってかなんで松川がそんなに協力してくれるの?』

「さー?何ででしょー?」

『えー。なにそれー?』

結局、松川なんでそんなに話聞いてくれたり、協力してくれるかは謎のままになった。

/ 116ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp