第6章 春と新しい日々
その後、今期の目標やら、当番やらを決め、1時間ぐらいして委員会は終わった。
『あのさ、なんで委員長とか立候補したの?しかも副委員長に私を推薦とか…。』
黒板を消しながら、私は委員会で決まったことをノートにまとめている松川に聞いた。
「まぁ、受験生だし、委員長とかやってれば受験に有利かなって。」
『そう…。』
「なんて言うのは立て前で、
俺が委員長になれば月一の会議出られるだろ?
及川1人じゃ不安そうだったし、部長と委員長だと席は離れるけど、仲のいいやつ少しでもいると安心できるだろ?」
『松川…。』
初めはあぁ、そういうことかと、思ったけど、本当の理由を聞いて、少し嬉しく思えた。
本当、いつも助けてくれる松川に感謝しかない。
「あと、副委員長に推薦したのは、単純に夜海が3年間図書委員で真面目だから。」
『本当ありがとう〜!
松川が図書委員で本当良かったって思うよ〜!!』
「そりゃどうも。
さてと、そろそろ俺達も行くか。部活はもう始まってるみたいだし、夜海も部長なんだから、早く行きな。」
『あ、そうだね!
じゃあまた!』
そう言って、カバンに荷物をしまい、それぞれの部活に向かった。