第6章 春と新しい日々
※夜海
次の日から
本格的に授業も部活も始まった。
『今日からは5月末にあるコンクールに向けて書いてもらいます。テーマは希望、在り来りなものだけど、しっかり考えて自分らしい絵を描いてください。1年生はこのコンクールで自分の実力を知って良くても悪くても今後に活かせるように頑張ってください。』
部活初めに1番近いくにあるコンクールについて話した。
(本当緊張した…。なんで顧問は来てないのよぉ…!
こういうのは顧問が言うべきでしょうがぁ…!!)
「結構ちゃんと主将らしいやってるじゃーん」
ガックリと肩を落として自分の作業スペースに戻ると近くにいた由紀がそう言ってきた。
『やめてよ…前の主将が言ってたことを真似しただけなんだから。……本当人がいっぱいいる中で話すの苦手……。』
「まぁまぁ、いっぱいって言ってもほぼ毎日顔合わせるメンバーなんだしそのうちなれるって!月一会議以外。私も副部長になっちゃったし、フォローはするから!」
"月一会議"にビクッとするものの由紀の言葉はとても励みになった。
『うん、ありがとうー。』
「ってかさ、委員会まーた図書委員になったよね、あれだけやること多いとか言ってたくせに。」
そう、私はまた図書委員になっていた。
他にも興味あるのはあったんだけど…。
『あはは……なんか1年の頃からやってたら逆に3年だけやらないのも中途半端だし、慣れたらそうでもないかなーって。』
「まーいいけど。部活の方もしっかり頼むと部長ー!」
『ちょ!その言い方やめて!』
(そういえば、他のクラスの図書委員って誰になったんだろう……。
まぁー明日各委員会で集まるしわかるか。
委員長にはならない……絶対)