第4章 蒼き竜と虎の娘④~誓い~
「これは、俺が組長になる時に彫ったものだ。これからの伊達を背負う者としての、誓いの証だ。…だから、この蒼き竜に誓う。ゆきを、必ず幸せにすると」
君が選んでくれた、この道を。
共に笑って歩んでいくことを、
君に、誓おう。
「…ありが、とう…」
それ以外、言葉にできなくて、ならなくて。
私はそっと、蒼き竜に口付けた。
唇が離れたと同時に、振り向いた政宗の腕に抱き込まれて。
深く、口付けられる。
愛しくて、
愛しくて。
初めて想いを交わした口付けは、
涙が零れるほど
甘かった…。
○to be continued…○