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【テニスの王子様】短編〜好きです〜
第1章 君が一番【ジャッカル桑原】
二つ作ったカップケーキの一つを食べ終え、もう一つに手を伸ばしたところで、その手を取られた。
「…なによ、ゆき」
「桑原にあげなさいよ」
「なんで」
「好きなんでしょ?」
「だって…
だって、あいつ二つあるうちの一つもらってんだよ!!!!
豚に渡しに行くそのおつかい代に!!!
信じらんなぁい………」
うぅ…
と涙を溜めながら机に突っ伏した私の頭をゆきが撫でてくれる。
ああ…ゆきを彼氏にしたい。
「全力でお断り」
なぜバレた。
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