第8章 明日の夜も、会いましょう【忍足 謙也】
「おわっ!?」
「謙也くん!?」
石段を降りる手前のコンクリートが凍っていたようで、前を歩いていた謙也くんがズルッと足を滑らせた。咄嗟に手を伸ばし、彼の腕をとる。
「ちょっと!明日受験なんやで!
滑るなんて縁起の悪いことやめてや!」
「ははっ!
…せやけど」
「え…?」
彼を掴んでいたはずの手が逆に彼に掴まれていた。グッと引っ張られ距離が近づく。
「…夢子先輩が隣にいてくれたらへーきっちゅー話や」
見上げた彼は眩しいほどの笑顔ではなかったが、月灯りに照らされ、とても優しい、綺麗な笑顔だった。
「顔、赤いで?」
「…寒いからや、あほ
はよ帰ろ」
「おん。…なぁ先輩」
明日の夜も、会いましょう
ーーーーーあとがきーーーーーーーーーー
お久しぶりでございます!!
すみません、本当亀更新で。
さてさて、皆さん受験シーズンですね!!
体調大丈夫ですか?
私はインフルにやられました…
今年はBも流行っているようで…
受験生のみんな、あったかくして寝なよ!!
はい、謙也くんでした。
あんまり謙也くんのキャラ定まってないんですけど、肝心なところでこけるタイプかなーって感じです。ついでにヘタレ?
関西弁変なところあったらすみません。
お楽しみいただけたら幸いです。
ではでは