第6章 姫のためなら【丸井ブン太 仁王雅治】
「じゃあの。このご恩は一生忘れんぜよ」
「おぅ!ブン太によろしくな!」
ふは。
そのブン太は友情より女を取るような男ですよ
おっきい箱は仁王が持ってくれて、2人並んでお化け屋敷までの道を歩く。
「あれ?
ねぇ、仁王!
あの子!」
さっきまでブン太と一緒にいたはずの女の子が怒って、泣いてる?
とても早足で歩いていた。
「どーやら、ブンちゃんに振られたようじゃのぉ」
「え!?なんで!」
「そりゃあ…」
「夢子!仁王!」
ブン太が息を切らしてこちらをにらんでいる
「お前らあいつとグルだったのかよぃ!!!
お化け屋敷から出たらお前らいねーし!
あいつには告られるし!」
「なんじゃ、断ったんか?」
「告白どーのこーのよりお前ら探す方が優先だろぃ!
それなのにあいつ、2人はどーでもいいとかなんとか言うからキレたら…泣かれた」
「…ブン太…
ふふっ、ばーか」
「ほれブンちゃん、プレゼントじゃ」
「は?なんだよ、そのでけー箱?」
「ブンちゃん家行くぜよ」
「おー!」
「え、だからなんだよそれ!」