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【テニスの王子様】短編〜好きです〜

第6章 姫のためなら【丸井ブン太 仁王雅治】



「さーむいのぉ…
ブンちゃんカイロになりんしゃい」

「なんでだよ!夢子、俺イカ食べたい」

「自分で買いなさい」

秋祭りに誘って正解だった。
前までの3人だ。
嬉しくなってはしゃぐ私を仁王は親みたいな目で見てた。
仁王に気使わせちゃったかな?
あいつは意外といいやつだ。

「あれ?ブン太くん!」

あ…この声。

「おお!お前も来てたのか!」

「うん!あ、お邪魔しちゃった?」

チラチラと私と仁王を見て、お邪魔しちゃったなんて思ってもないくせに。
むしろ、私たちを邪魔だと思ってるくせに。

別に何かされたわけでもないし、関わったこともないし、名前も知らない。
ブン太が気に入ったんだから私も話してみれば気にいるかもしれない。
知らないのに、嫌うなんて酷い。

そんなこと頭でわかっていても、なんだか悪態ついてしまう。

「ブン太。
俺と夢子、お化け屋敷行ってくる。
お前さんらも行くか?」

「え、仁王?
お化け屋敷なんて…」

「いいんですか!?
行こうよ、ブン太くん!」

む。
むむむ。
なんか図々しくなってない?
告白した時はあんなにしおらしかったのに。

「2人1組で入るかの
夢子、お前さんはわしとじゃ」

「ふぇーい」

「なんじゃその気の無い返事は」

「ふぁーい」

「まったく…」
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