第5章 乙女と姫と【金色 小春】
「夢子?早く食堂行かんとたこ焼き盛り合わせ売り切れてまうよ?」
「うん…行く」
今日は生理2日目。
生理が割と思い私は、生理痛は酷いし、貧血気味になるし、出血量多いし…とまぁ困り者だ。
まぁこんなのともう三年も戦ってるんだからそんな騒ぐほどでもないけど。
「どないしたん?」
あまり昼食が進んでない私を見て、ゆきちゃんが心配そうに話しかけてくれる。
「生理2日目で…でもいつもと一緒。へーきだよ」
「そ?無理したらあかんよ」
「ん。ありがとう」
「ん、次、体育持久走やん。見学した方がええんちゃう?」
「うーん…
まぁ本当に無理そうだったらその時先生に言うよ」
「ふーん、まぁとりあえずはよ食べよ」
「うん」
この時、ゆきちゃんの言葉を素直に聞いておけばよかった。