第3章 思い遣り【忍足 侑士】
「侑士!侑士!」
「んー…?」
次の日の朝、私が家を出る時間になり、侑士を起こしていないことを思い出す。
「起きて!私もう行くからね!」
「…何時?」
「7:30!」
「んー…」
「ちゃんと鍵閉めてね!
行って来ます!」
「んー…」
多分二度寝するな。とは思いながら私も時間がないので家を出る。
今日、帰って来たら話をしよう。
これ以上、お互いなあなあにするのはよくない。
話してもし、お互い冷めてるんだと感じだら、侑士が私との将来を考えられないなら
「おはようございまーす」
別れよう。