• テキストサイズ

【テニスの王子様】短編〜好きです〜

第2章 オモイオモワレフリフラレ【柳 蓮二】




無言で私の話を聞き続ける柳に対し、私はただただ言葉を吐き出す。

「もう終わりにしたいって私も思う時あるけど、でも、それでも時々、今の関係でもいいからって…

でも最近は、終わりにしようって思う時が多いかな…

もう終わりにしようかな…」


「するかしないかではなくて、できるかできないか、だろう?」

顔を上げ、柳を少し睨む。

「そーですね…
柳はどう思う?」

「何に対してだ?」

「かつての同級生が不倫しているという事実について」

ふむ、と普段私の使うことのない相槌を打ち、少し眉を寄せる柳。
柳は優しいから言っていいことか、傷つけはしないかって考えてるんだろーな…と思うと、お酒が入ったせいか涙がボロボロと溢れてきた。

「夢子?」

「私、もうやだぁ…
こんなに悩むのも、傷つくのも、柳に頼るのも、もう全部全部…」

テーブルに突っ伏した私の頭を遠慮がちに撫でる。
柳はきっと呆れて少し笑ってるはずだ。
/ 64ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp