第6章 演技って大変……
今日はハンバーグにした。
裕斗君が料理するのは見たこと無かったからちょっと見とれてしまった。
エプロンが似合ってた……
駄目って分かってても、やっぱり「好き」という感情を抑える事はなかなか出来なくて……
むしろドンドン募ってきてる気がする。
裕斗君はグループの為にも「諦める」って言ってるのに……
僕って酷いよね。
「いただきます。」
「い、いただきます!」
2人っきりでご飯。
いつもは煩いのに、静かで変な感じ。
会話もないし……
き、気まずい……
何か話さなきゃ……
「あの……」「あのさ……」
「「っ////」」
同時に口を開く。
2人とも顔を赤くして再びの沈黙……
「な、なに……」
「えっと……」
何言うか考えてなかった。
ど、どうしよ……っ!そうだ!
「お願いがあるんですが……台本読み……手伝ってくれませんか?僕初めてで……色々不安で……」
失礼だよね……『手伝ってくれませんか』って……
「……いいけど……何で俺?」
「裕斗君しかいないから……」
「あ……」
結局、手伝ってくれることになった。
「裕斗君は今日何してたんですか?」
「新曲の歌詞考えてた。」
「新曲?」
「そ、お前の主演のドラマ。主題歌は俺らが歌うことになってんだよ。で、真広に作詞をやりたいって頼んだんだ。」
「何でですか?」
「……ラブストーリーなんだろ?俺、初恋ってのを最近知ったから、挑戦してみようって思って。瑞希の役も初めて恋するんだろ?しかも恋愛下手。俺にあってると思って。」
なるほど……
裕斗君が作詞……凄い!!
「それに……お前に向けてこの歌作ろうって思って。重いよな……瑞希?顔赤いぞ?」
「へ?!////」
僕は慌てて顔を隠す。
だって!
そんな事言われたら……
僕に向けて……
重い?
そうかもしれないけど……
好きな人にそんな事されたら心臓持たないよ……
歌う時、どういう感情で歌えばいいの!?
「ぼ、僕のために?////」
「あぁ。それでこの恋にケジメが付く気がする。ごめんな、勝手に。」
そんな……謝らなくても……
むしろ嬉しいのに……