第5章 好きなんだ
瑞希side
「裕君さ、ちょっと話すぎだよ!いくら正直に答えるにしても好きな子がいるって……」
「別に恋愛禁止な訳じゃないから問題ない。それに付き合ってるわけでもねぇんだ。問題はない。」
「そうだけど!」
「まぁまぁ、裕斗が最後には『諦めてる』って言ったから幸いだよ。きっと問題はない。というより、番組側は視聴率が良かったみたいでむしろ嬉しがってたぞ?」
真広君がフォローする。
「ならいいけど……まぁ社長も視聴率良くて嬉しそうだったし……いっか!」
いいんですか……
「まぁ、瑞希は目立ったミスもなかったし……初テレビにしてはよくやったよ!」
「ありがとうございます!////」
「じゃあ、反省会終わり!瑞希は風呂入って早く寝ろよ?」
「はい、じゃあお先にお風呂失礼します。」
僕は急いでお風呂に入り、真広君に上がった事を伝えた。
ふぅ……さっぱりしたなぁ……
頭をタオルで拭きながら裕斗君の部屋の前を通って自室に戻ろうとした時
「瑞希。」
「はひ!?」
急に名前を呼ばれて変な声が出た。
声の主は裕斗君。
「話がある。」
「えっと……はい。なんでしょう////」
「……部屋に入ってくれ。」
顔が熱い……
これはお風呂のせいだ!!うん!
僕はそう言い聞かせ、裕斗君の部屋に入る。