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星のカケラ【R18】

第5章 好きなんだ


瑞希side

あれから、僕は裕斗くんを避け続けた。
もう顔も見たくない。
そんな気持ちだった。
でも、同じグループである以上、この関係をどうにかしなきゃと思う。
分かってる。

けど、出来ない。
裕斗君が何考えてるのか……それが分かれば苦労なんてしない。

「瑞希ー、ボーっとしすぎ。歌詞間違えてるし!」

真広君から注意される。

「まぁまぁ、瑞希も少し疲れてるんだ。瑞希、ちょっと休憩しようか。顔洗っておいで。スッキリするかもよ。」

「隼也くん……ありがとうございます……」


僕はスタジオを後にしトイレに向かった。
鏡の前に立って、自分の顔を伺う。
ひどい顔……一応アイドルなのに。
笑顔が出ない。

「うぅ。迷惑かけてる。」

明日、歌番組生出演なのに……

その歌番組内で特別企画があるらしい。
何か、ファンの方達の質問に正直に答えるっていうコーナー。
正直にね……答えれるかな?

ううん!やる!
ファンの方達に喜んで貰うため!
こんなギクシャクしてる関係は一旦忘れて集中!!

僕は両手で両頬を叩く。

バチンッ!

「よし!!」

僕は気合いを入れ直しスタジオにもう1度入った。

「もう大丈夫です!お願いします!」

笑顔、笑顔……
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