第4章 初恋
「ほら、これうちの犬。」
俺は瑞希に家で飼っていた犬を見せた。
初めは怖がっていたが慣れてきて自分から触るようになった。
「わっ!なに!?擽ったいよ!あははは(笑)」
「……やっと笑顔になった……」
「え……あ////」
その時は嬉しかった。
喜んでもらえたんだ。
「瑞希!!」
「っ!母さん!!」
「良かった……ここにいたのね。」
俺の母さんが瑞希の持っていたバッグから家の電話番号を見つけて連絡を入れてくれたらしい。
今、アイツ1番笑ってる。
不覚にも可愛いと思った。
「大輝くん!ありがとう!」
「え……////」
瑞希が抱きしめてきた。
その時の近くで見ることができた瑞希の笑顔に俺は恋に落ちた。
「うん……次ははぐれんなよ////」
「うん!……また遊ぼうね!大輝くん!」
「っ!……大輝でいいよ。じゃあな////」
「バイバイ!」
その日から俺らは毎日のように遊ぶ様になり、小学校まで一緒だと聞いた時は早く学校に行きたくて仕方がなかった。
瑞希と会う度に好きという感情が高まっていった。