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星のカケラ【R18】

第4章 初恋




――――――――――――――

「だいきー!ボールそっちに行ったぞー!」

「はいよー!」

どこ飛ばしてんだよ……たく……

「うっ……ひっく……」

泣き声?

ブランコに座って1人泣いている子がいた。
足を怪我している。

「お母さん……どこ……」

はぐれちゃったのかな?

「どうしたんだ?」

「誰?」

「……俺は大輝。君は?」

「瑞希……お母さんと買い物していていつの間にか1人になってた。」

「その怪我は?」

「母さん探してる時に転んじゃって……僕……どうしたらいいか……わかんなくって……うっ……ひっく……」

また泣き出してしまった。

俺はその子の目と声に惹かれた。
綺麗な大きな目をしていた。
声は透き通るような綺麗な声。
何故かほっとけなくて、友達には先に帰ると言って瑞希を家に連れていった。

瑞希の指は俺より細くて、女の子の手みたいだった。

家に帰るまでずっと泣いていた。

「ただいまー。母さん、救急箱ー!」

「怪我でもしたの……あれ?その子は?あら、怪我してる。」

「お母さんとはぐれたらしい。とりあえず連れてきた。」

瑞希の怪我の手当は母さんがしてくた。

まだ泣き止まない……
こいつの笑顔が見たい。
そう思った。

「……瑞希!外で遊ぼうぜ!」

そう言って手を差し伸べる。
瑞希は驚いた顔をしたが、「うん」と返事をして手を取ってくれた。

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