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星のカケラ【R18】

第4章 初恋



瑞希が変な事を聞いてきた。

『好きな人とかいる?』

その時、正直心臓が止まりそうだった。
好きな人……いる。
10年以上も片想い。
ずっと好きだ。
もちろん今でも。
伝えるべきだろうか。
本人に「お前のことが好きだ」って。

けどできなかった。
勇気がなかった。
俺は自分のこういう所が嫌いだ。
何度もチャンスはあったはずなのに勇気がなかった。

『好きってどんな感じなのかなって』

瑞希にも好きな人が出来たのかもしれない。
でないとそんな事聞かないだろう。
誰かに瑞希が取られる。

アイツは昔からモテるからずっとイライラしてた。
瑞希は俺のモノだって言いたかった。
でも違う。
俺のモノ?
付き合ってもないのにそんなこと言えない。

あの時……何で声なんかかけたんだろう。
声かけてなかったらこんな気持ちもなかったのかもしれない。

「……親友……ねぇ……」

その関係なんかほんとは要らない。
親友じゃ足りないんだよ……瑞希。

「……辛いな。」
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