第3章 素直な気持ち
「あ!酒飲ませるとか?」
「お酒!?」
「そう、人って酒飲むと本音出るらしいぜ?」
「あーよく聞くね……でも裕斗くん酒はあまり飲まなないらしい……」
「だったら尚更だよ!大丈夫だって!ちょっとした打ち上げみたいな感じで誘ってみれば!お前はまだ未成年だから駄目だぞ?」
「うん……やってみる……」
「よし、じゃあ、帰るか!」
大輝はブランコから降り僕に手を差し出す。
この光景……前にも見たことある……
確か小さかった時……泣いてた僕を大輝が慰めてくれた時だ。
それが大輝との出会いだったけ?
凄くあの時大輝がかっこよく見えたんだよな……
「そうだね……大輝。」
僕は手を取り、繋ぐ。
あったかい。
小学生に戻った気分。
そのまま僕達は家まで帰った。