第3章 素直な気持ち
打ち合わせも無事終わり、時刻は14時。
思ってたより早く終わった……
確か今日は18時まで補習するとか言ってたし……
今からでも学校行ってみようかな。
少しでも授業受けた方がいいよね……
「青山さん!このまま学校にお願いしてもいいですか?」
「いいけど……今から行くの?」
「はい、少しでも授業は受けていたくて……」
「了解!」
青山さんは学校の近くまで送ってくれた。
「ここで大丈夫です!ありがとうございます!」
「頑張ってね!」
教室まで走って向かう。
ガラガラッ!
「遅くなりましたぁ!」
教室では数学の授業があっていた。
ザワザワとし始める中、大輝がニヤニヤと手を振る。
僕の席は大輝の前。
席に着くと、
「お疲れ様、瑞希。」
後ろから小さい声で呟かれる。
「うん。遅くなってゴメンね。」
「仕事だから仕方ねぇよ。」
大輝ってホント優しい。
大輝の笑顔見てると何か落ち着くんだよね。
その後、数学の授業を受け、掃除の時間になる。
「ねぇ、瑞希くん!」
「なに?」
女の子に話かけられた。
「その……さ……、私、前からStarPieceのファンなんだ。それで……その……」
「?どうしたの?」
「そのー……握手、して欲しいなって……ごめんね、我儘で!////」
顔を赤くしながらお願いされる。
ファン……
こういう時ってどうしたらいいのかな?
お願いを聞いてあげるべきなのかな?
「うん!いいよ!僕でいいなら!」
「ほんと!?ありがとう!////」
笑顔で握手をする。
「私、実は瑞希くんのファンになっちゃって……これからも頑張ってね!」
「うん!ありがとう!えっと……」
名前なんだろう……
「名前……」
「あ、優里です!」
「優里ちゃん!ありがとう!」
すると、優里ちゃんはそのまま倒れてしまった……
「え!?わぁ!大輝ぃ!!どうしよー!」
あれ、でも幸せそう……?