第3章 素直な気持ち
いつもより早く朝起きて準備をする。
まだ車にも乗ってないのに緊張する。
うまく出来るかな……
「おはよ。」
ドキッ!
「お、おおおはようございます!!」
びっくりしたぁ!
全然裕斗君に気づかなかった。
「……どうかしたか?顔堅いぞ。」
「え、えっと……ちょっと緊張してて……」
ヤバい!顔に出てた!?
「……俺も行く。」
え?今なんと……俺も?
「行くって……」
「決まってんだろ?撮影現場。」
「でも青山さんもう来ますよ?!」
「準備くらいすぐ終わる。」
裕斗君が来たら余計緊張するんで!!
とは言えない……
裕斗君って何考えてるか分かんない。
僕って嫌われてるのかな?
でも結構優しいし……まぁ、言葉はキツいけど……
裕斗君の本音聞きたいな……
結局、裕斗君も一緒に行くことになった。
どうせ全員で撮影があるからって。
車の揺れとともに僕の緊張は高まっていった。