第3章 素直な気持ち
圭君が変装して僕の前に出てきた。
「どう?」
凄くカッコイイのに芸能人のオーラが感じられない。
流石に本人だとは気づかない。
「凄いです!と言うかあまり隠さないんですね。」
「敢えて隠さないの。だってさ、サングラスにマスクしてる人見たら『え、芸能人?!』ってなるでしょ?」
なるほど!!
「よし、じゃあ、瑞希のコーディネートしようぜ!」
「お願いします!」
真広君、圭君、隼也君が服を選んでくれる。
全部カッコよくて上手く着こなせるか不安。
「うーん……何か足りない?」
隼也君が顎に手を当て考える。
すると、何もしないでただ見ていただけの裕斗くんが僕の頭に手をかけクシャクシャとした。
そして、裕斗君が頭にしていたキャップを頭に被せた。
「これでいいだろ。」
「おぉ!流石裕君!」
「そのキャップやるよ。」
「え、いや、でもこれ!////」
再び頭に手を乗せられ
「いいから、素直に受け取ってろ。」
「は、はい////」
勝手に顔が赤くなる。
裕斗君が触れた所が熱く感じる。
何で……何でこんなにドキドキするんだろ……
もしかして……恋?
いやいやいや!!ただ裕斗君がカッコイイだけだよ!
だって隼也君や真広君、圭君にもドキドキする事あるし!
きっとそうだよ!