第2章 NEW START!
「ねぇ、大輝。やっぱライブのチケット貰ってくれないかな?」
「なんで?」
「いや……姉ちゃんが払ってくれたし……勿体無いし……」
それに、親友である大輝にも見てほしい。
僕がアイドルになったって事をその場で知って欲しい。
「お願い……何か今度お礼するから……」
「……わかったよ……その言葉覚えとけよ。」
「うん!もちろんだよ!」
よかった。
大輝に来てもらえる。
「それよりさ、お前最近誰かと帰ってるよな?誰?」
「あー……従兄弟?だよ!最近一緒に住むようになって迎えに来てくれるんだ!」
「へー……誰かに似てるんだと思うんだけどな。」
ヤバい……バレてる?
「まぁ、いいや!瑞希と特別な関係じゃないなら!」
「特別な関係!?なにそれ!?」
「んー別に。」
こんなに大輝と話したのは久しぶりだ。
あっという間に家に着いた。
「じゃあな。明日。」
「うん!気をつけて帰ってね!」
「おう!」
大輝は手を振りながら歩いて帰って行った。