第2章 NEW START!
「じゃあ、とりあえずこれに着替えて撮ってみよう。」
「あ!この衣装!デビュー当時のじゃん!まだあったんだ!」
ほんとだ!凄い……
けど僕の無いよ?
「懐かしいね。まだ入るかな?」
「実はな、ちょっと大きくしてもらったんだ。だから心配ないよ。ほら、それぞれ自分の取って。あ、瑞希のはこれ。」
「え!僕の!?」
渡されたのは全く同じ衣装。
サイズは少し大きいけど、大丈夫そう。
でも何であるんだろう。
「……おい、真広。その衣装……」
「あー……アイツのだよ。」
「良いのかよ。そんなことして。」
「仕方ないだろ。それにもう着る機会ないから。」
アイツ?
裕斗さんの顔は少し不機嫌だった。
何か着るの申し訳ない。
「あの、この衣装……」
「はいはい、気にしないよ瑞希。早く着て。じゃないと……」
じゃないと?
え……圭さんの顔何か怖い。
目が光ってるように見えた。
っ!
圭さんの手が服の中に入って来た。
「わっ!ちょっ!やめ!////」
「俺が脱がしてやる!(笑)」
「っ!ははは!やめ、擽ったいです!分かりました!わかりましたから!あははは(笑)」
「よし!」
「はぁ……はぁ……(汗)」
やっと離してくれた。
早く着替えないと迷惑かけちゃう。