第2章 NEW START!
次の日も練習で真広さんから映像の企画書を貰った。
「こんな感じにしようと思ってる。」
真広さんは凄く絵が上手。
とてもわかりやすかった。
初めは真広さん達4人が奥から歩いてくる。
1人1つずつダイヤを持ってくる。
用意されている机の上のボードに置いていく。
最後に僕が歩いて来てダイヤを置くと星が出来るってやつだった。
「今回のメインは瑞希だからなるべく印象に残るようにしたいんだ。あともう一つ。テーマは『新スタート』。だから一人一人持ってきたパーツが重なって新しい形ができるようにしたんだ。」
「へー、流石まーくんだね。良いと思う。」
「うん、いいんじゃない?」
「そうか。瑞希は?」
「いいと思いますけど……僕、こんなできますかね……演技とかやった事無いし。それに僕センターですか?」
「うん。」
できるかな……不安……
でも一生懸命考えてくれたんだ……やらないと。
「分かりました。頑張ります!」
「よし。裕斗は?」
「今の所は特に。」
「じゃあ、早速確認してみるか。一応これで許可も取れたし。」
鏡を使って練習してみた。
やっぱり裕斗さん、真広さん、隼也さん、圭さんの4人は歩き方が違う。
あんなにかっこよく歩けるなんて。
僕も真似しないと。
「あ、そうだ。ここで一人一人アップで撮るから。次。」
僕は真広さん達がダイヤを置いてから歩き出す。
「瑞希はダイヤ置いた後に顔を上げる。瑞希は目元ドアップで行くから。ここで顔ははっきり見せない。大丈夫かな?」
「はい!」
「うん、いい感じかな。」
「僕大丈夫でした?」
「うん、特にはないかな。撮ってみないと分かんないからとりあえず撮影やってみようか。」
僕達は撮影スタジオに向かった。