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星のカケラ【R18】

第2章 NEW START!


スタジオに入ろうとすると音楽が流れていた。
誰かいるのかな?

そっと覗くと裕斗さんがいた。

一人で練習している。
しかもさっき僕とぶつかっていた所……

「……くそ……どうすればいい?」

僕が悪いのにずっとそこをしている。
流石に悪いから僕も中に入った。

「っ!まだいたのか……」

「はい……練習したくて……」

「もう9時だ。高校生は帰る時間だろ。」

「……残り時間もないし……それに裕斗さんに迷惑かけてるから。9時半には帰ります。」

「……そうか。」

裕斗さんも一緒に練習に付き合ってくれた。

どうしてもぶつかってしまう。
どうしたらいいのかな。

「……お前、今まで通りやれ。」

「でも、それじゃまた……」

「いいから。やるぞ。時間がない。」

曲が流れる。
裕斗さんの言う通りやることにした。
また何か言われそうだったし。

今まで通り……

っ!あれ……ぶつからなかった……

「できた!」

「……もう一回だ。体に覚えさせる。」

「はい!」

その後も何度も上手くいった。

「やった……」

「……もう30分たった。帰れ。」

「え?ちょっ!」

裕斗さんは僕の背中を押して外に出した。

「今日はもう休め。明日、もう1度確認して次の曲だ。」

「は、はい!」

僕は今まで通りの移動位置を動いた。
それでもぶつかることはなかった。
たぶん、裕斗さんが僕に合わせてくれたんだ。
……やっぱいい人?
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