第12章 パズルピース
瑞希side
お母さんとお姉ちゃんが心配してお見舞いに来てくれた。
「大丈夫?」
「うん、もう平気だよ。ごめんね、心配かけちゃって。」
「ならいいけど…ちゃんと寝なきゃ駄目よ?」
「うん。」
久しぶりに会えたから嬉しかった。
そういえば連絡も取ってなかったな。
ちゃんと連絡取るようにしなきゃ。
お母さん達が帰って行った後、大輝が来た。
「瑞希!?」
「大輝っ!ここ病院!!」
僕は出来るだけ小さな声で注意した。
「すまん。それより大丈夫なのか?」
「うん。」
「…ライブ中、顔色悪かったから心配だったんだ。ちゃんと寝てなかったんだろ?」
「うん…ごめん。」
「まぁ、大丈夫ならいいけどよ。お前、努力家なのは良いけど、頑張りすぎだ。せっかくの長所が短所になってるし。」
「あはは…ごめんごめん。」
たくさんの人に心配と迷惑をかけてしまった。
最低だ。
「…何かあったのか?」
「え?」
「目、腫れてるから。泣いたんだろ?」
「ま、まぁ…色々ね。」
「そうか…まぁ、お前が決めた道だから俺は応援するだけだし。無理しない程度に頑張れよ。」
「ありがとう。」