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星のカケラ【R18】

第11章 翔太


デビュー曲を出してから、俺らの知名度は莫大に膨れ上がり、番組出演も数え切れない程になった。
休みも学校がある為、全くなかった。
初めは慣れないことも多かったが、それが普通になってしまい、疲れることが減っていた。

ただ、翔太だけは違った。
アイドルという物をし始めた時、翔太は
「皆が俺の歌やダンスで笑顔になってくれるのが嬉しい」
といきいきとしていた。

だが、最近は疲れているようで笑顔が減った。
アイドルが楽しいのは変わってないのは確かだ。

あんなに鳥肌の立つ歌声はもう無くなっていた。
本人は一生懸命だった。
軽い気持ちじゃない事も伝わっていた。

「翔太ー。」

「……。」

「……おい、翔太。」

「え?!あ、ごめん!」

「……お前、ちゃんと寝れてるのか?」

「あー……最近はあんまり寝れてないかも。」

「どんなに忙しくても寝ろよ。」

「うん……ありがとう。」

顔色が悪すぎる。
翔太は人気が高かったため、仕事の量が倍近く違いがあった。

そして、1年も経たずに翔太は倒れてしまった。
過労が原因だった。
食事もしっかりと取らず、睡眠時間も少なかったようだ。
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