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星のカケラ【R18】

第11章 翔太


本番前に控え室でメイクやヘアセットの確認をしている。
瑞希もスタイリストに衣装の確認をしてもらっていた。

「瑞希ー!」

「……」

圭が瑞希を呼ぶが返事をしない。
上の空状態だ。

「?瑞希?」

「っ!あ、ごめんなさい!ボーとしてて!」

「う、うん……」

最近の瑞希はこんな感じだ。
呼んでも聞こえていないみたいで、返事をしない。

こんな状態でライブは無理があるよな。

「瑞希。集中しろ。本番前だ。」

「うん……ごめんなさい……」

この嫌な感じ……
翔太の時以来だ。

ライブは難無く終わったけど、瑞希の歌声がいつもと違った。
いつ聴いても鳥肌の立つような透き通った歌声だったが、声が出しずらそうだった。

本人も気づいているようで、反省していた。
もっと喉のケアに気をつけると言っていた。

翔太の事がさらに蘇る。
これは何か嫌な事が起こる前兆なのか?
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