第10章 忍び寄る影
気持ち悪い……
やめて欲しいのに……少しでも抗ったら僕は……
「んふ……ん……////」
声を出さない様に自分の手で口を塞ぐ。
それでもやっぱり声は漏れてしまう。
「瑞希君……そろそろ入れていいかな?」
後ろを解されながら耳元で話しかけられる。
耳に息がかかる度にゾクゾクとしてしまう。
その質問に答えるように、顔を一生懸命横に降った。
「どうして?もう我慢出来ないよ。瑞希君もそうなんじゃないの?」
僕のも勃っていた。
そんな……
男性はニヤリと笑い、僕を無理やり壁に後ろ向きに押し付けた。
そして、少しお尻が上がる。
動けない。
「や……やめてください……お願いします……許してください……////」
「別に怒ってないよ。でもね、ここまで来たらするしかないよね。」
「っあ゛!?////」
穴に入っていく。
そんな……
「うっ……あっ……んん……////」
声を押し殺すけど、どうしても出てしまう。
「瑞希君……繋がってるよ。これでもう僕たちはずっと一緒に居られるね。」
「んふ……ん……////」
中で前後に動いているのがわかった。
それが丁度気持ちがいい所に当たり、声が漏れる。
その間は裕斗君の顔が思い浮かんでいた。
裕斗君……助けて……
そう思う度に涙が溢れ出てきた。
お尻の痛みがさらに増した。
音も激しくなってきた。
もう耐えれない……
僕も感じすぎて、精液が垂れ流れてきた。
僕はもう諦めかけようとしていた。
この人のしたいままにさせよう……
そう思っていた。
「瑞希っ!!?」
その声の主は……
「ゆう……と……くん……たす……け……////」
裕斗君の顔は真っ青になっていた。