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星のカケラ【R18】

第10章 忍び寄る影


それからも視線を感じ続けていた。
ライブで都外にいる時以外はずっと気味が悪かった。

学校から家に帰り着き、ポストを開けてみた。
いくつかの封筒の中に1つだけ『瀬田 瑞希様』と書かれた物が入っていた。

白い封筒……中身は触った感じだと手紙?

部屋で確認しようと家の中に入った。
皆は仕事でまだ帰ってきてないようだ。

勉強する前に手紙を開けてみた。

『瀬田瑞希様
あなたの全てが大好きです。あなたのおかげで人生が変わりました。これは私の気持ちです。いつかあなたに会いに行きます。』

何……コレ……

封筒の中にはまだ何か入っていた。
細く黒い糸状の物が何本か……
毛だ……

「うっ……うわぁぁぁぁ!」

あまりの気持ち悪さに頭を抱えて座りこんでしまった。

「瑞希!?どうしたんだ!!」

僕の声を聞いて入って来たのは裕斗君だった。

「裕斗君……こ、これ……」

裕斗君に封筒ごと渡した。

「なんだ……これ……ポストに入ってたのか?」

「うん……」

体の震えが止まらなかった。
変な汗も出てきた。

「そう言えば……最近、非通知から電話もかかってきて……」

「何でそれを早く言わなかったんだ!」

「だ、だって……ただの間違え電話かなって……それに……皆が気のせいだって……考えない様にしてたんだけど……」

裕斗君が抱きしめて、体の震えを抑えてくれた。

「大丈夫だ……必ず何とかしてみせる。」

「……うん……」
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