第10章 忍び寄る影
疲れた……
これからリハやって、明日に備えて寝ないと……
レギュラー番組を持てたのは凄く嬉しい。
僕自身、勉強になるし。
「遅くなりました!」
「おー!お疲れー!」
圭君が抱きついてきた。
元気だなー。
もう夜の8時になりそうだ。
皆に申し訳ないな……
「よし、じゃあ、軽くリハ済ませて早めに休むか。明日の朝にまた確認しよう。瑞希も疲れただろうし。」
「真広君、ありがとうございます。」
今日はホテルが取ってあって、そこに泊まることになっていた。
リハも早めに切り上げ、ホテルに向かった。
凄く高級感のあるホテル……
入江さんが決めたんだろうな。
「じゃあ、早めに休めよー。」
僕は圭君と二人部屋、真広君と隼也君と裕斗君が三人部屋だった。
裕斗君は凄く不機嫌そうな顔をしていたけど……仕方ないよ……
あまり一緒に居すぎるのも不審に思われるから。
「瑞希ー!こっちこっち!」
「?」
パシャ
「へ?!今写真撮りました!?////」
「え?うん。いい顔ー。」
「それももしかして、SNSに挙げるんですか?」
「うん。」
最近僕の写真多くないですか!?
「はい、次々!ツーショット!」
「えー……」
圭君、写真好きだなー。
よく僕と写ってる気がする。
裕斗君がそろそろ怒りそう……
ファンの間では、圭瑞っていうのも流行ってるらしいし……
裕瑞は秘かにいるらしいけど……あまり目立ってないんだよね……