• テキストサイズ

星のカケラ【R18】

第10章 忍び寄る影


「こんにちは。今日は来てくれてありがとうございます。」

ファンの子と握手を交わし一言伝える。

「あ、あの!いつも瑞希君の笑顔と歌声に元気を貰ってます!頑張ってください!」

「ほんと!?ありがとー!嬉しい!」

「えっと、その……『好きだよ』って言って欲しいです……////」

「名前は何かな?」

「は、ハナっていいます!」

「……ハナちゃん、大好きだよ。」

「きゃぁ!ありがとうございます!////」

「うん!またね!」

皆が喜んでくれるのを見ると凄く嬉しい。
もっと頑張ろうって思える。

それにしても本当凄い数。

「次の方どうぞ!」

「こ、こんにちは!」

男の人だ。
今日で何人目だろう。
結構男の人も多いな。

「こんにちは。今日は来てくれてありがとうございます。」

「あ、あの!覚えてますか?ラジオでやってた質問コーナーなんですけど……」

「はい、もちろん覚えてます!」

「あの時、瑞希君が答えてくれた質問、僕のなんです。あの日から凄く毎日が楽しくて。本当にありがとうございます!」

あ!あの、僕のファンになって男の人でファンっておかしいのかって質問か!

「いいえ!力になれて良かったです。何かお願い事はありませんか?」

「えっと……名前を呼んで欲しくて……マサノリっていいます。」

「呼ぶだけでいいんですか?」

「はい。」

「えっと……じゃあ……マサノリさん////」

握手している手に力を入れられる。

「いっ……も、もう離してもらっても……?」

痛い……
全然離してくれない。

「あ、あの!痛いです!」

「すみません、それ以上は困ります。」

横から裕斗君が声をかけてくれて、手を離してくれた。

「ご、ごめんなさい!つい……」

「いえ……大丈夫ですよ。……じゃあ、また。」

僕はその男の人に手を振り見送った。

「ありがとう、裕斗君。」

コソコソとお礼を言う。

「……ちょっとイラってしたから。」

………ファンの人に嫉妬ですか……(汗)

/ 214ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp