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星のカケラ【R18】

第9章 僕の好きな人は……


瑞希side

「っ!瑞希!!」

「裕……斗君……」

裕斗君が駆けつけて来て僕を抱き上げる。

「裕斗君……ごめんなさい……」

「何で謝るんだよ。」

「だって……」

もっと早くに伝えてればこんな事にはならなかったし……
裕斗君との事もバレなかったかもしれないのに。

「俺が早くに気づいてたら、こんなにボロボロには……」

来てくれて嬉しい。
でも、このままじゃバラされちゃう。

「裕斗君……僕、尚哉君と付き合うね。」

「は!?そんなの許すかよ!!こんなにされて!」

「……裕斗君、君が許す許さないとか決めれる立場じゃないと思うけど。メンバー同士で付き合ってるとか……それこそ世間的には許されないんじゃない?」

尚哉君が笑いながら裕斗君に告げた。

「これは瑞希君自身が君を思って決めた事だよ。分かってあげなよ。」

「瑞希……それは本当か?」

「……うん……」

間違ってない。
裕斗君のため……皆の為……

「……またそうやって背負い込むのかよ。そんなの間違ってる。」

「裕斗君?何言って……これは僕がしたいからで……」

「本当に五十嵐の事好きなのかよ。そうなら俺だって口出しはしねぇよ。」

「……そう……だよ。」

「……嘘だな。」

「嘘なんかじゃ!」

「だったら何で泣いてんだよ。笑顔1つ見せずに言う事じゃねぇだろ。本当の事言え。」

本当の事……
僕の好きな人……
それは……

「僕は……裕斗君が好き////」

本当はこれがずっと言いたかった。
言いたくて仕方なかった。

「もう1回やり直したい……////」

もう自分の思いを抑えきれなかった。
裕斗君が大好き。

「……あぁ……やり直そう。」

「うん……////」

僕は裕斗君を思いっきり抱きしめた。

「……そっか……じゃあバラしていいんだね。」

「……好きにしろ……別にどうなったって俺は瑞希を守る。例え周りから叩かれようと、アイドル辞めようと……瑞希だけは守る。」

裕斗君のその言葉が凄く嬉しくて涙が止まらなくなった。
やっぱ裕斗君が好き。

「あっそ……やっぱつまんないな、君は。もっと焦った顔が見たかったのに。……早く帰って。瑞希君も。」

そう言って尚哉君は僕達を家から追い出した。

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