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星のカケラ【R18】

第9章 僕の好きな人は……


瑞希side

打ち上げはかなり盛り上がって、共演者の方達と写真もいっぱい撮った。

「じゃあ、解散しますか。」

尚哉君がそう切り出して、その場の全員が頷き立ち上がった。
もう解散か……
時刻は11時……
さすがに帰らないと。
けど……

「あの、尚哉君。ちょっと話が……」

そう言って立ち上がろうとする尚哉君の服を掴む。
尚哉君はすぐに察したみたいで、優しく微笑んだ。

「ここじゃあれだから、うちにおいでよ。」

「え……でも……」

「誰かに聞かれちゃまずいでしょ。うちなら安全だから。」

「……はい。」

仕方なく付いていくことにした。

「はい、お茶。」

「ありがとうございます。」

綺麗なお家……
やっぱ几帳面なのかな。

「で?話って?」

尚哉君がソファに座り、話を聞いてくれる。

「この前の……告白の……」

僕の言葉を遮って、ポケットの携帯がなった。
着信相手は裕斗君。
帰りが遅いから心配してるのかも。

「……電話出なよ。」

「い、いえ。大丈夫です。」

早く話を終わらせて帰ればいい。

「僕……尚哉君とは……」

1度鳴り止んだ携帯がもう1度なる。
裕斗君だ……
着信拒否をする。

「すみません、何度も。」

「相手は裕斗君?」

っ!?
どうして……分かったんだろ……

「そうです……けど何で……っ?!」

あれ……急に眠たく……

目の前がボヤけていく。
もしかして……お茶に何か……
睡眠薬?

そんな……

僕は鳴り響く着信音に応えようと携帯を握りしめたまま眠ってしまった。
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