• テキストサイズ

星のカケラ【R18】

第9章 僕の好きな人は……


瑞希side

「今日もありがとうございます。わざわざ家まで……」

「いいよ。夜道は危ないからね(笑)」

「僕男です(笑)」

「男でも危ないよ。瑞希君は可愛いから。」

「あはは……」

苦笑いをしてしまった。
可愛いって……
カッコイイって言われたい……

「それじゃ、失礼します。」

車から降り、玄関に向かう途中で尚哉君に呼び止められた。

「……はい?」

尚哉君も車から降りてきた。
そして、強く抱きしめられた。

「あ……」

ビックリしすぎて声が変な感じに出た。
僕は身長が低く、尚哉君は膝を曲げ屈む形になってる。

「尚哉君?」

「……俺さ……瑞希君の事好きになっちゃった。」

耳を疑った。
今告白された?

その瞬間、後ろの玄関が開く音がした。

「恋人がいるっていうのは知ってる……でもさ、今距離置いてるんだよね?……だったら、俺と付き合ってくれないかな?」

「えっと……////」

後ろから腕を掴まれ、引かれた。

「……送ってくださりありがとうございます。うちの瑞希がお世話になりました。」

「っ!裕斗……くん……」

タイミング悪い……
でも、全然腕が痛くない。
いつも力入りすぎてるのに。

「……いえいえ。じゃ、瑞希君。……いつでも返事待つから。裕斗君は明日ね。」

そう言って車で行ってしまった。

「……家、入れ。」

「は、はい。」

怒ってる……完全に怒ってる!

「ゆ、裕斗君は何で外に?」

「近くのコンビニに行こうと思って。そしたらお前らが居たから。……で?付き合うのか?」

「え!?いや……それは……////」

「……あんまり返事長引かせねぇ方がいい。」

「わ、分かってます。」

何で付き合って欲しくないって言わないんだろう。
……どうでもいいのかな……
僕の事……

もう別れたみたいな感じだもんね。
/ 214ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp