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星のカケラ【R18】

第9章 僕の好きな人は……


裕斗side

目の前で恋人が告白されていた。

何で早く断らねぇんだよ。
迷ってんじゃねぇ。

断って欲しかった。
俺はまだ瑞希とはやり直せる、そう思っていた。
けど、瑞希は何も声をかけてくる事なく、それに加え、告白も断らなかった。
もしかしたら瑞希は俺の事はもう見えてないのかもしれない。
恋人という枠には入れないのか。

「お疲れ様ー♪……ねぇ、裕斗君。ちょっと話があるんだけど……家で飲まない?」

「……すみません……飲まない約束なんで。」

「ふーん……それって瑞希君との?」

五十嵐の声が変わった。
何でもお見通しだって目をしている。

「……うちに来なよ。話そう。」

断らざるをえなかった。
もし、ここで頷いてなければ俺らの関係がバラされるかもしれなかった。

帰りはタクシーを呼ぶからと言われた。

「さ、入って。」

家の中は片付いていて、余計な物がない感じだ。

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