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星のカケラ【R18】

第9章 僕の好きな人は……


瑞希side

今日は前回のリベンジ!!
絶対1発で終わらせる!!

「瑞希くん、大丈夫?無理しなくてもいいよ?」

尚哉君が僕の元に来て声をかけてくれた。
何とか監督を説得して、ベッドシーンはカットしてくれる様に頼んでくれたらしい。
けど、僕は断った。
……申し訳ないし……

「きょ、今日こそは!絶対にやります!」

「そ、そう?じゃあ……」

カメラの準備も出来たみたいで、僕達にも合図が来た。

「よーい……」

前回と同じ様に台本通りに尚哉君が進めていく。
目の前にいるのは尚哉君。
でも、それを裕斗君に置き換える。

あれ……裕斗君だと思ったら……何か自然と体が動いた。
声も……呼吸も……勝手に……





「カット!OK!」

……終わった……
1発だった。

これでとりあえずは……


「瑞希君っ!」

尚哉君が後ろから肩を叩き、耳元にボソボソと話しかけてきた。
何だろうと耳を傾ける。

「首筋……付いてるよ。」

「首筋?……っ!」

「恋人?(笑)」

「あ……えっと……これは////」

裕斗君!!
何でキスマークなんか!!
あーどうしよ。

「そ、そうじゃなくてですね////」

「いいよ、誰にも言わないし(笑)」

信じていいのかな……

「それに、カメラとは逆側だったから映ってないだろうし……いざとなったら、俺が演出で付けちゃいましたって言うよ(笑)」

「ありがとう……ございます……」

うぅ……尚哉君優しい人ー!
こんなお兄ちゃんが欲しかったよー。
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